2011年5月 5日 (木)

当たってしまった予測- 福島原発

当たってしまった予測-<br />
 福島原発
写真は、長崎大学病院の正面玄関に3月に飾られていた、雛人形です。
コンパクトに纏められた、しかし、どこかしら、上品で、豪華で、かわいらしいものでした。

・当たって欲しくなかった予測-地震による原発事故

あの事故以来、私は、絶望感から、ブログなんか書きたく有りませんでした。
我々が、づっと、言い続けてきたことが、当たってしまったからです。

原発推進派の人達が、絶対に無いと言い張り、IAEAまでが100点満点をつけて、お墨付きを出した日本の原発が、最悪の事故を起こしました。

彼らは、自然災害に「あり得ない」という、それこそ「あり得ない」ランク付けをしたのです。
地球の歴史から見れば、それこそ、「瞬間」の出来事にすぎない、人間の有史で判断をして。

悲しきは、非科学的な、科学者たちです。
彼らの歴史観は、殆んど宗教的ですらあります。

・あり得ることは、目の前の現実、科学的推理-期待に満ちた想像の産物ではなく。

これだけハッキリと、彼らには、「あり得ない」はずのことを、目の前に突きつけられても、まだ彼らは、言い続けています。
「今度のことは、想定外であり、仕方がないことだ!」と。
そして、「今後は、もうあり得ない」と。
この合理性を欠く、日本語は、次のように、言い直さなければなりません。

「今後は、もうあり得ない。何故なら、原発は、全て廃棄するからだ。」と。

大切なことは、現実を認め、二度と同じ間違いを繰り返さないことです

・足りないものを無理に探すのではなく、足りない中で、どう過ごすかを考えることです。

足りないものを足すのは簡単なことです。

電気が足りないのなら、使わなければ良い。
東京ドームのような、晴れた日でも、電気をつけて試合をするような、不健康な球場は、無くしてしまえば良い。
そうなのです。
私たちが、少しやりすぎた贅沢を、普通にすれば、原発なんかに頼らなくても、エネルギーは、十分に得られます。
それでも、やはり必要だと主張する人たちは、利己主義の最たるものです。


・見通しの甘い、管総理

管総理は、避難住民との対話の中で、「原発が落ち着く来年に、避難住民の人が帰えれるかどうか?検討したい。」
と言っていましたが、変えれる訳がないのです。
例によって適当な軽口を出してしまったわけです。
どうせ来年は、自分は、総理ではないからと他かをククってのことなら、重大です。許せません。

放射線の怖さは長崎・広島の被爆者が、一番良く知っています。

今の状況を見ると、過去から、歴史から、何も学んでいません。

正に、「愚かな風」が、吹き荒れています。

2011年5月5日(木)
18時50分

阿部紀史

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2011年2月20日 (日)

いじめ問題か、深刻な、民主党

いじめ問題か、深刻な、民主党
・写真は、長崎美術館カフェコーナーから見た夜景です。
この時期まだまだ、日の落ちるのが早く、寂しげな雰囲気が漂います。
特に今年は、昨年末よりの、厳しい寒さがあったので、尚更です。
こんなときは、温かいミルクティー等は、最高です。

・的を射ている「国民新党」の亀井氏の発言

「今の民主党は、仲間の一寸した違いを見つけて、総括させ、殺す。
まるで、連合赤軍だ。」
国民新党の亀井代表は、ズバリこの的を得た言葉で、今の民主党執行部の、小沢氏いじめを批判しました。
正にその通り!
岡田氏のやり方は、「連合赤軍」そのものです。
執行部の中で批判的な人も、だんだん押さえ込まれて、ものが言えなくなってきています。
ヒットラーのやり方にも通じる、彼のやり方は、やがて、独裁へと発展していくのです。

実は、この現象は、今の学校でのいじめ問題の根元なのです。

本当は、気の弱い、自分一人では何も出来ない連中が、集まることで、全体主義的な力を得て、弱いものに牙をむく。(小沢氏が弱い人間だとは、思いません。むしろ、良く我慢しているものだと感心しています。)
今度も、問題を複雑にし、問題の本質を見えにくくしている、岡田氏のよき理解者としての、マスコミがいます。
マスコミは、下らない質問をしては、小沢氏に叱責されていたので、その腹いせでしょうか?

今ほど検察のあり方が、問われているときに、政権を潰すがごとく浮上してきたこの問題(小沢氏政治資金問題)は、小沢氏の責任を問い詰めるのは、筋違いであり、むしろ、民主党全体の危機として捉えて、対処しなければ、必ず足をすくわれます。

しかも、今回の起訴は、「検察審査会」という素人の集まりが、判断したことであり、検察が下した「不起訴」という結果を覆すだけの、新証拠が出たわけでも何でもない、単なる、噂に対する市民の正義感から出たものです。

元々裁判員制度でも、問題が有りなのに、その裁判員制度ですら、起訴するまでの証拠固めや、手続きは、プロガヤって、判決を決めるだけです。

ところが、「検察審査会」なるものは、その前の起訴するかどうかを、素人がなんの調べもなくやるわけで、たまったものではありません。

リンチ裁判的要素のかなり強いものです。
それを利用して、仲間を売るような真似をしている連中は、腹黒いろくでもない連中であると、断じて良いでしょう。

そう言えば、菅首相のことを忘れていました。
飼い犬は、いつまでたっても飼い犬!
どうでも良いでしょう。
日和見主義の汚い人です。
一昨年の選挙で私たちが選らんだのは、こんな人たちではありません。


2011年2月20日(日)
20時48分

阿部紀史

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2011年2月 5日 (土)

センス無き政治家達!サラバ民主党

センス無き政治家達!サラバ民主
・写真は、「タルトマロン」長崎美術館2Fカフェコーナーのものです。
以前もあったメニューですが、リニューアルして再登場です。
前より、味が華やかな感じになり、美味しくなっています。
価格:600円
お勧めです。


・最低の外交政策。素人集団、「管内閣」

結局、「日中関係」、「日露関係」そして自分達では、巧くやったと思っている、「日米関係」。
「管政権」は、これらを全部ぶち壊してしまいました。
例えば、「尖閣諸島問題」。
中国漁船が、海上保安庁の巡視艇に体当たりをして逃亡を図ろうとした、と問題をここで線を引いて、領土問題にしては、いけなかったのです。
尖閣諸島については、トウ小平氏が来日した折りに、「この問題は、我々の遠い祖先のために取っておきましょう。」と、お互い触れないように配慮した発言で、これまでは、問題になることがありませんでした。

もっとも、台湾との間では、台湾の国粋主義者が、島に上がる等の暴挙に出たことはありましたが。
しかし、日本人でも極右の人間が、島に上がって「灯台を建てる」等と騒いだこともありました。
石原東京都知事が、度々、中国の国民感情を逆撫でにするような、とても責任ある立場の人の発言とは、思えない発言を繰り返しています。

・責任を無視して勝手な発言を繰り返す、岡田幹事長。

いったい、この国のリーダーは、誰なのでしょう。
民主党の岡田幹事長は、鳩山政権の下で、外相だった時から、首相無視の勝手な発言を繰り返しています。
例えば、沖縄の基地問題でも、党の公約であり、鳩山首相の自身強い主張でもあり、何よりも沖縄県民の、悲願でもあるこの「普天間は、国外移転!最低でも県外へ!」という声を、「基地問題は、現行案の辺野古以外にあり得ない」と閣議にも図らず、言い出しました。

これが、あの問題をややこしいものにし、現在の「日中」、「日露」、「日米」関係を、そして更には、「北朝」問題を難しいものにしてしまいました。

・小泉よりひどい「米国追従主義」-アジアを見捨てた、管政権(岡田政権)

確かに、今の中国は、軍事力をチラつかせ、去年の始めには、想像も出来なかったくらい、日本に圧力をかけてきています。
誰の目から見ても、「怖い!」としか映らないでしょう。
ロシアにも同じことが言えます。
この、両超大国が、手のひらを返したかのように、いきなり、日本に嫌がらせとしか思えない、態度を取り始めたのです。

そう、鳩山内閣が退陣し、菅内閣が誕生した頃からです。
日本における米軍基地!中露にとっては、これ程の驚異は、他にありません。
自称、民衆的な政治家、菅総理が、首相指名も受けていないのに、勝手に、これまた自称「核廃絶を願う」余りに、核実験を行った米大統領オバマに、勝手に電話して、「沖縄の基地問題は、現行案の通り辺野古で行きます。」と勝手に返事をしてしまいました。
岡田流なし崩し民主主義です。菅氏にも感染したようです。

・恥知らずな、小沢外し!一体、小沢氏が何をした?
菅首相を担いで、実権を握った、岡田氏等は、恥じも外聞もない、露骨な小沢外しに打って出ました。
菅内閣への批判がわしと、岡田氏にとって元々邪魔な、小沢氏を追い出す、一石二鳥の手段に打って出たわけです。
私憤を利用した、政局コントロール!
果たして、そう上手く行くでしょうか?

確かに、世論は、小沢氏が国会で、弁明するのを望んでいますし、現状では、小沢氏への疑念は、晴れぬままです。

しかし、岡田氏の露骨な小沢外しは、見苦しく、品位を欠いた、単なるトカゲの尻尾切りにすぎません。

ハッキリと国民の目には、そう映っています。
最近では、予算のために、公明党に媚びへつらい、この政権は、一体何をやりたいのか、全く理解に苦しい限りです。

バイバイ!民主党!
バイバイ!岡田、菅首相!
2011年2月5日(土)
18時26分

阿部紀史
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2010年12月26日 (日)

Happy Christmas!

Happy Christmas!
※写真は、長崎美術館エントランスホールに飾られた、クリスマスツリーと、小型のパイプオルガンです。
友達のクリスチャンの人間が、いつも教会で大型の、本格的な物を見ているので、これは、パイプオルガンとは気付かなかったそうです。
彼の言う、教会のパイプオルガンは、建物に合わせて設計製作されます。
ですから、値段も相当なものですし、音も一台一台違っており、個性のあるものになっています。

では、この小型のパイプオルガンは、どうでしょうか?
実は、私もまだ聞いたことがありませんし、その、アーカイブすら知りません。
説明書きがあるようですが、杖をついているので、屈み込めず、読んでいません。
一度、その音を、聞いてみたいものです。(見た目は、アンチークな感じで、よい音が出そうですが・・・)

・クリスマス=John Lennon
クリスマス、と言えば、John Lennonですが、以外でしょうが、私は、「Imagen」も「Happy X'stmas」も聞いていません。
何故なら、この2曲に限りませんが、この時期に彼の曲を聴くと、感動が大きくて涙が止まりません。

・The Beatlesとシンセサイザー

(パイプオルガンから勝手にイメージ。。)

シンセサイザーと言えば、プログレシブ・ロックの、専売特許のように思われがちですが、最初にレコーディングに使用したのは、The Beatlesです。
今度のRemasterCDのボーナストラックの中に、大型のムーグ・シンセサイザーを操作する、George Harrisonの映像があります。
彼が、The Beatles最後のレコーディング-「Abbeyroad」-にムーグ・シンセサイザーを、持ち込んだのです。
当時、多くの曲に不思議な、音が入り、また既存の楽器もエフェクトがかかっていて、驚いたものです。


阿部紀史
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2010年11月14日 (日)

失敗作?The Beatles RemasterCD

失敗作?The Beatles RemasterCD
失敗作?The Beatles RemasterCD
・写真は、The BeatlesのRemaster盤のBOX SET。
黒は、ステレオ盤、白は、モノラル盤です。
ステレオ盤と、モノラル盤の2セット会わせると、30枚を越える大作です。
「どちらを買えば良いか?」と問われれば、私は、モノラルをお勧めします。
理由は、これからじっくりと述べます。

※前回から、1アルバム、1曲づつの評価に入り、前回の「Please Please Me」に続き、今回は、「With The Beatles」を取り上げる予定でしたが、予定変更で、再び全体について、述べます。

・簡単ではなかった、聴き比べ

もし、今回のリリースが、うたい文句通り、単なるRemasterだったら、聴き比べに手間取ることは、無かったでしょう。
ところが、蓋を開けてビックリ!
RemasterではなくRemixであり、Reproduceなのです。
それも、私の感覚でしかありませんが、ステレオ盤の方は、かなりヒドイ状態に改悪されています。

そこで、詳細に、評価するために、手元にある、全てのバージョンを、聴き比べる必要性が出てきました。
曲によっては、5テイクも、聞かなければなりません。(All You Need Is Love)

・全てのバージョンをPCのHDDへ移す

そこで、私の持っている、バージョンを全て、PCへ無損失で、取り込み、比べやすい環境を作りました。
アナログ盤については、私がアナログプレイヤーの音を、キャプチャーできる環境を持ち合わせていませんので、これだけは、今まで通り、アナログ・プレイヤーでの再生です。
また、その方が、アナログの性質上よいでしょう。
結局、そうこうしているうちに、かなり、聞き込んでしまいました。
赤盤、青盤もリファレンスとして利用しました。
その結果、赤盤、青盤は、かなり良いという結論に至っていたのですが、その、赤盤、青盤もRemaster盤が、出されるとのことで、ガッカリしています。
ある意味で、赤盤、青盤が、最後に残された、George Martinによる、純粋なオリジナル・プロデュースでした。

・The Beatlesが、リリースを嫌がった、「赤盤」、「青盤」

この、米キャピトルが企画し、メンバー全員がリリースに反対したにも関わらず、版権が、The Beatles側に無いために、出さざるを得なくなった、唯一の公式ベスト・アルバム。
その為に、納められている曲は、George Martinが、一曲一曲Remasterして、あるものは、Reproduceまでして、ベスト・アルバム用に手直ししたものです。
一例として、アナログLP用の青盤では、「Hey Jude」は、短く編集したものが、収められていました。(CD化に当たり、普通のLong Versionに戻されましたが)

また、「Strawbery Feelds Forever」では、George Harrisonのギターが、左右動きます。(ちなみに、私が所有しているアナログ盤「MagicaL Mystery Tour」所週の物は、ステレオ盤ですが、音は、動きません。)(ちなみに、The Beatles解散前には、「Strawbery Feelds Forever」のステレオ盤は、製作されなかったということで、では、私の所有するものは、誰がプロデュースしたものでしょうか?)

そして、赤盤、青盤は、最初のアナログLPでのリリース後も、George Martinにより、再三手が入れられた、アルバムです。
この、赤盤、青盤については、George Harrisonが、選曲に当たったというのが、定説のようですが、私の記憶する限りでは、George Martinのはずですが、名前が同じなので、勘違いされてはいないでしょうか?
ビデオ盤の「Anthology」の中でも、「All You Need Is Love」が、何時、誰か、何のために書いたのか?について、各々が、知っていることを話すのですが、やはり二人のGeorgeが、混乱するシーンがあります。(Paul MacCartneyが、「・・・そのことは、George Martinが、詳しいはずだ。・・・」と話を振ると、本人は、「何のこと?」みたいに首を竦める。)
そう、Georgeは、二人いるので、勘違いされやすいのです。

とにかく、赤盤、青盤共に、今回試聴していて、1つのリファレンスとしては、重要なものでした。

・各々の時代の、The Beatlesは、在りか?

今回、リリースされたRemaster盤を、ステレオ、モノラル盤、全部、通して聴くだけでも、かなりの時間を要します。
ましてや、「Beatles for sale」以降のモノラルバージョンは、初めて聴くわけで、完全に聞き込むには、大変な時間を要します。

そんな訳で、ブログの更新にかなり手間取りましたが、自分自身が、納得行けるだけの、聴き込みが出来、また、時系列的な位置付けも出来てきました。

よくよく考えてみれば、それぞれの時代の、The Beatlesが、あって良いのかもしれません。
今のパソコンやコンバクトオーディオで聴く音は、これで良いのでしょう。
モノラル盤で、多くの発見がありました。
それこそ、今まで私が聴いていた音も、ある意味で、偽と言えることも分かりました。
そこで、次回より評価を再開します。

毎週とはせずに、徐々にやります。

2010年11月14日(日)
18時44分


阿部紀史

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2010年9月 5日 (日)

PLESE PLESE ME-The Beatles!

PLESE PLESE ME-The Beatles!
・写真は、長崎県美術館のカフェのメニューで、「アイス・カフェ・オレ」
価格:480円
コーヒー、シロップ、ミルクの3層に別れていて、とても涼しげです。
当然、飲むときは、混ぜます。
こういう物って、何故か混ぜるのがもったいないんですよね・・・

※今週からは、The BeatlesのRemasterアルバム、1枚、1枚、または一曲、一曲、を評価していくつもりです。

・PLESE PLESE ME

The Beatlesのデビューアルバムは、「PLEASE PLEASE ME」です。
デビューシングル「LOVE ME DO」を含む14曲が、納められた、英国オリジナル盤です。
製作日数は、たったの1日。朝10時に始まり、夜の11時に終わったという、過密なスケジュールで行われた、レコーディングです。
プロジューサーのGerge Martinによれば、これは当時The Beatlesが、「CavernClub」て演奏していたもの、そのもので、アルバムを作ることになった時、彼自信が、現地に出向き、そのまま全部録ろうと考えたそうです。
それをThe Beatlesに提案、スタジオでそのまま演奏して録ったものだそうで、Live盤と言ってもかまわないそうです。
しかし、このアルバム、当時は、前回述べたように、日米では、発売されませんでした。
したがって、比較すべきものが、有りません。
しかし、日本の場合、アルバムは、この「PLESE PLESE ME」と2枚目の「With The Beatles」の2枚、それに、「SHE LOVES YOU」や、「I WANNA HOLD YOUR HAND」のようなシングル盤を合わせて、アルバム1枚当たり14曲で、編集し直したものを、「The Beatles!」、「The Beatles No2」として、リリースしました。
その内「The Beatles!」を、私は、所有しています。
CDは、英国でリリースされた、ステレオ盤を所有しています。
これを参考にすれば、良いでしょう。

・生々しい演奏は、The Beatlesの原点!

「Oen,Two,Three,Four!」というPaul MacCartneyのカウントをもって、「I SAW HER STANDING THERE」で始まるこのアルバム。
イントロのギターが聞こえたとたんにすっ飛びました。
ラストの「TWIST AND SHOUT」まで、緊張感を切らすことなく、見事な歌と、演奏が、続きます。
これが、オバー・ダビング無しの一発生演奏ならば、見事なものです。
しばし、聞き惚れていました。

しかし、我に帰り、およそ、半世紀も前に出された、日本盤のファーストアルバム「The Beatles!」と聞き比べました。
勿論、曲目が一致するもののみです。

・やはり、気になる、「PLEASE PLEASE ME」の間違いテイク

アルバム「PLEASE PLEASE ME」に、失敗したテイクが使われているのは、やはり、気になります。
歌詞を間違うのは、致命的で、しかも、JohnとPaulが、ハモっているときに間違うのですから、誰が聞いても興ざめです。
ラストコーラスに掛かる極端なエコーは、既に、歌詞の間違いで、十分に壊れていた曲のイメージを、重ねて壊してしまいます。
この曲、アルバム「Anthology」に完成前のテイクの一つとして、納められているのなら納得行くのですが、何せ、「PLEASE PLEASE ME」は、同名アルバムの主題曲であり、The Beatlesを世に知らしめたNo1ヒットです。
実は、今回に限らず、The BeatlesのアルバムがCD化されたときから、このテイクが使われており、理由が気になるところです。
しかも、その時は、モノラルです。
今回、ステレオバージョンで、間違うテイクを使い、モノラルバージョンでは、オリジナルの間違っていないテイクを、使っているのは、何故でしょうか?
もう一つ、イントロのギターが入るか?入らないか?の区別があります。
ステレオバージョンでは、イントロのハーモニカとユニゾンで、Georgi Harrisonの、ギターが入っています。
Remasterのモノラルバージョンでも入っているようです。
しかし、アナログ盤の「The Beatles!」に収録されている分には、ハーモニカのみで、ギターは、入っていません。
「PLEASE PLEASE ME」のイントロのギターは、ライブで、John Lennonが、ハーモニカを吹かない場合に、使われていたようで、本来は、ハーモニカだけが、正しいバージョンと思われます。
しかし、もしかしたら、ハーモニカとギターのユニゾンが、正しいのかもしれませんが、こう、幾つものバージョンが、あると分からなくなってしまいます。
少なくとも、同じ構成のアルバムで、テイクを、変えるべきではないと思います。

2曲目の「MISERY」以降は、特段取り上げるほどの異同はなく、強いて言えば、他のアルバム同様、ボーカルが、前に出すぎる傾向があるようです。

・ステレオとは、何か?デジタルとは、何か?

むしろ、今回色々なバージョンで、同じ曲を聞き比べて、私自信驚いたのは、半世紀近くも前に出された、アナログのモノラル盤の音の良さです。
元々、デジタルと違い、音そのものの振動を、電気信号の振幅に置き換えるだけのアナログでは、ノイズを拾いやすい、という弱点を除けば、アナログが、デジタルに劣るということは、全くありません。

その証拠に、海外では、未だに、30Cm(12inti)LPが、カッティングされています。
私の知る範囲では、The Beatlesの「Let it be」、S & Gの「Like a bridge over troubled warter」、「Scarborouah Faire」などがあるようです。
昔のばかりでは、ありません。
最近のものでは、Paulが当時のPhil Specterのプロデュースが気に入らないと、オリジナルの音を再現し、亡くなる前のGeorgeの承諾を得て、2001年に出された、「Let it be naikid」
、そして驚くことに、The Beatles最後の新曲2曲を含む、CDでも3組6枚に及ぶ、「Anthology」もアナログカッティングされています。

・評価用に新兵器導入

今回、複数のアルバムを聴き比べるに当たり、心底思ったのですか、アルバムを取っ替え引っ替え聞くのは、大変な作業です。
それに、最近では、パソコンで、音楽を聴くことが多くなり、ハードディスクに曲を保存しています。
パソコンのハードディスクにある曲をCDに焼けば良いのでしょうが、面倒です。そこで、AV用にパソコンを一台調達しました。
ASUS EeePC-206
今のネットPCのブームを作った一連のシリーズの中の、1つです。
特筆すべきは、グラフィックスに、AMDのRadion-3450が、採用され、フルHDに対応、音もこのグラフィックスカードが処理してくれる、というもので、超小型でありながら、AV機としての十二分なスペックを持っています。
スペックは、次の通りです。

CPU:Intel N270 1.6GHze
GPU:AMD-3450
Memory:1GByte
HDD:160GByte
OS:WindowsXP-HomeEdision
と、まあこんなところです。
アプリケーションは、余分なものを入れないように心がけています。
ワープロも表計算も入れないつもりでしたが、最初から、「Open Office」が、入っていましたから、これは、仕方ありません。
メールソフトは、セットアップしないで、データの整理が簡単なようにするつもりです。
ただ、LINUX「Ubuntsu」を入れようとしたのですが、日本のメーカーと違い、パーティションを上手く切ってあり、基本領域を、既に、4つ使っています。
この切り方を変えないと、LINUX「Ubuntsu」、入りません。
思いきって、Windowsは、パーティションを1つにまとめようかと考えています。

※準備万端で、次は、「WHItH THE BEATLES」について分析します。


2010年9月5日(日)
19時1分


阿部紀史

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2010年8月 5日 (木)

Here! they are The Beatles !

Here! they are The Beatles<br />
 !
・写真は、長崎の有名な洋菓子店、「梅月堂」の商品で、「バナナロール」
価格:280円
バナナという果物、不思議と何にでも合います。
小さい頃は、病気になると、食べさせてもらっていました。
今は、毎日のように食べていますが、不思議と飽きません。
写真のケーキは、そんなバナナの風味が十分に生きた、美味しいものでした。
例によって、長崎大学病院新館14階の「スカイラウンジぽんぺ」で頂きました。
※今週からテーマは、The Beatlsです。
先頃発売されたRemaster盤の感想を中心に書いていきます。
政治の方は、まだ深刻な、金融不況の中で、「消費税」を言い出すような、寝ぼけた管政権が、余りにも馬鹿げていて、相手をする気には、なりません。
ギリシャと日本の経済状態の、区別もつかないような、首相では・・・

・本当に音が良いのか?「The Beatles BOX」

先頃、「The Beatles BOX」なるものが、世界中で、同時発売されました。
今までのモノラル盤をステレオミキシングし直して、Remasterしたものと、これまでのモノラル盤を、そのまま、Remasterしたものの二組同時発売です。

つい最近、私も大金をはたいて手に入れましたので、昔からThe Beatlesを聞いているものの一人として、どう変わったのか?良くなったのか?悪くなったのか?聞いてみたいと思います。

・The Beatlesの各国におけるアルバム事情

実は、意外なことですが、The Beatlesのアルバム全てが、ステレオ化されるのは、正式には、今回が初めてなのです。
「正式には」と書いたのは、あくまで、英国盤が正式であるという立場においてです。
少しお歳の方でLP(アナログ盤)で聞いていた人達は、「日本では、最初からステレオ盤だった」とおっしゃるでしょうし、逆に若い方でCD世代の人達は、最初の4枚は、モノラルだったとおっしゃるでしょう。
考えたら発言の立場が、逆のような気もしますが、これはどちらも正しいのです。
The Beatlesがまだ健在だったころ、少なくとも、日米では、最初の2枚を除いて、初めからステレオ録音で、発売されました。
最初の2枚とは、日本では、一枚目「ビートルズ!」(ジャケットは、米国盤「meet The Beatles 」)
2枚目「ビートルズ No2」(ジャケットは、米国盤「The Beatles 2nd」)で、確かにモノラル録音でした。
日本盤の内容は、英国盤の最初の2枚(「Please Please Me」、「With The Beatles」)をばらして、さらにシングル盤の曲を加えて、14曲に編集し直したものです。
米国の事情はと言えば、この頃、米国では、アルバム1枚当たりの曲数が11曲以内と決められており、やはり日本と同じように、英国盤をばらして、独自のアルバムを出していました。
当然、曲が1アルバム当たり、3曲は余りますから、余った曲で新たにアルバムが、作られていました。
ですから米国では、オリジナルより、アルバムの数が多いのです。
「A HARD DAYS NIGHT」、「HELP!」では、映画に使われていないB面は、カットされ、代わりに映画に挿入された、オーケストラが入れられたりしました。
米国では、このような状態が、「REVLVER」まで続きました。
そしてなにより、本来、英国盤には、存在しない「MAGICAL MYSTERY TOUR」をアルバムとして発売しました。
このような事情のため、英日米で、アルバムの内容を統一することは、出来ませんでした。
しかし、3枚目の「A HARD DAYS NIGHT」からは、ジャケットこそ違っていましたが、日英では、内容を揃え出し始めました。
そして、この「A HARD DAYS NIGHT」は,日本では最初から、ステレオ録音で、発売されました。
すでに日本では、ステレオが当たり前だったので、この頃、英国ではモノラルだったとは、思ってもみませんでした。
ただ、英国でもステレオミキシングしたものが出されていたのも事実で、私の手元には、日本では、初期のCD化でモノラル盤しか出されなかった、初期4枚の、ステレオミキシングされた、英国制CDの輸入盤があります。

・一体誰がステレオミキシングしていたのか?

では、当時、私たちが聞いていたステレオは、誰かミキシングしていたのでしょうか?
常識では、当然George Martinの筈ですが、どうも、事情は、複雑なようです。
とにかく、The Beatlesの録音で、彼が関わらないものは、無い、と断言しても良いほどThe Beatlesの音は、彼が責任を持ってきました。
細かい疑問点などは、その都度触れるとして、まずは、通して聞いた感想から、始めて、それから1枚1枚、あるいは、曲ごとの分析をしてみたいと思います。
・全体としての印象

ハッキリ言って、がっかりしました。
何のために、わざわざ手を入れたのでしょうか?
なるほど、ノイズはほとんど消え、音の分離は良くなり、チョッと聞いた分には、大変良くなったように聞こえます。
私も最初は、騙されました。
しかし、音のバランスが変わってしまっています。
特にボーカルのバランスの変わり方は、顕著で、コーラスが、違って聞こえます。
コーラスが、きれいなことで有名な、The Beatlesのコーラスが、違って聞こえるのは、考えものです。
これは、Remasterではなく、Remixです。
早速、手持ちのアナログ盤と、聞き比べてみました。
結論としては、明らかに録音テイクが差し替えられているものがあります。
例えば、「Please Please Me」については、最初にCD化されたときから、何故かオリジナルとは、全く違うテイクが採用されており、それは今回のものも同じです。
演奏も、歌も間違っていますし、何よりラストコーラスで、異様なほど強いエコーが、いきなり掛かります。
しかし、このことについては、彼らの唯一のベストアルバムである、いわゆる「赤盤」、「青盤」で、これがCD化されたときに、George Martinの手でオリジナル音源に差し替えられています。
今回のモノラルRemarter盤でもオリジナルテイクが、採用されており、何故、ステレオRemaster盤で、間違ったテイクが使われるのか、疑問です。
今回のステレオRemaster盤では、オリジナルに直すべきだったのではないでしょうか?
それと、「HELP!」と「Rubber Soul」は、ステレオ盤、モノラル盤合わせて、3バージョンのアルバムが、収録されており(ステレオ盤1種、モノラル盤2種)、どれが今後リファレンスになるのか、疑問です。
私の聞く限りでは、「Rubber Soul」はステレオRemaster盤のものは、バランスが悪く、ハッキリ言って、「聞けない」というのが、正直な感想です。
モノラルRemaster盤に収録された、1965年当時の2つのもの(モノラル盤、ステレオ盤)が、本来のサウンドと言えます。
このバージョンは、当然のことながら、手持ちのアナログ盤とサウンドは、一致します。
しかし、「HELP!」については、モノラルRemaster盤の、モノラル、ステレオ両バージョンにかなりの差があり戸惑います。
もろ、主題曲「HELP!」の録音テイクが違うのではないか?と思われるほど、ボーカルが、違って聞こえます。厳しく聞けば、演奏も、違うようです。
モノラル盤のボーカルは、固く、一小節ごとに区切るように歌われており、ぎこちなく聞こえます。「HELP!」以外の曲は、良いのですが・・・
「HELP!」のモノラルバージョンを、今回、私ははじめて聞くので、何とも言えません。
そして、もう1枚、これは、何なのでしょうか?
「MAGICAL MYSTERY TOUR」
元々、正式にThe Beatlesが製作したアルバムは、無いので、何を基準にしてよいのか分かりかねますが、これは、今回のステレオRemaster盤については、全く新しいアルバムと言って良いでしょう。
一番出来がよかったのは、発売当初の日本盤アナログLPです。
それに次いで、今回のモノラルRemaster盤です。
上記2種類については、モノラルとステレオの差がありますが、音源が同じと思われます。
ところが、ステレオRemaster盤については、評価に能わず、といったところでしょうか。
似て非なるものです。

・音のバランスが悪い、ステレオRemaster盤

ハッキリ言って、全体に荒く品位に欠ける出来になっています。
ボーカルを中心に、新たに施したと思われる、Remixやエコー処理は、全体のバランスを崩しており、ボーカルが、前に出すぎて、バック・コーラスや演奏が、引きすぎています。
Remasterでノイズを取ったら浮かび上がった、何てものではありません。

今回、具体的に、幾つかのアルバムを取り上げる形になりましたが、個々のアルバムと、曲ごとの評価は、次回からじっくりとやります。
今回、流して聞いただけでもこれだけの欠点が出てきました。
じっくり聞いてからこれがどう変わるか?
評価できる面も出てくるかもしれません。

・The BeatlesのCD化事情
これは、他のミュージシャンに比べてかなり遅く、正確には、分かりませんが、世にCDが登場してから、10年位は待たされたと思います。
実は、日本の東芝EMIが、かなり早い時期に、CD化を行ったことがあり、私も店頭で見たことがあります。
それは、「ABBEYROAD」だったのですが、すぐに店頭から消えました。
その時は、持ち合わせがなく、後日に、と思ったのですが、やはり買っておけばよかったのです。
私は直接、東芝EMIに電話で聞いてみたのですが、その頃は、今と違って、みんなギスギスしておらず、担当のプロジューサーの方が直接電話に出ていただき、次のように、説明していただきました。
「The BeatlesのCD化については、我々もメディアが変わるだけなので、著作権も含め、何の問題もないと考えて出したが、本国の英国EMIから、新たにCD用にRemasterするので、回収するよう、命令が来た。いつ出せるかは、分かりません。」
というものでした。
The Beatlesが、CD化するのを、他のミュージシャンと同じにしてもらっては困る。ちゃんとやるまで待てというわけです。
さすがと思いましたが、それから待たされる待たされる。
それで、出してきたのが最近まで出されていたのもので、アナログでは、ステレオ化されていた、初期の4枚は、モノラル盤になり、ステレオでは、聞けなくなってしまいました。
そういう意味で今回のRemasterにはかなり期待していただけに、期待外れなのです。
今回、比較のために、昔のアナログ盤を久しぶりに聞きましたが、現在のCDと比べて、何の遜色もないのに驚きました。
それどころか、かえって、アナログ盤の方が良いところがあり、見直したくらいです。

・アナログ盤でも間違いはあった

レコードは、一定期間の版権が切れると、新たにRemasterされるのですが、その時に、明らかに意識的ではなく、間違ったRemasterが行われることもありました。
例えば、私の所有するアナログ盤の「SGT.PEPPER'S LONELY HERTS CLUB BAND」には、超有名なJhon Lennonの「A DAY IN THE LIFE」の、これまた超有名な、エンディングが入っていません。
あの延々と響く、ダンパーペダルを踏んだ、ピアノの音に続いて入る、Johnの「何故犬に聞かせる音楽は無いんだ。」というリクエストで入れられた、16KHZの高音と、それに続くループにしたテープを回した人のざわめき、この部分が全く入っていません。
今でもThe Beatlesの色々な特集番組や、あの「ANTHOLOGY」のエンディングに使われるくらい有名な、この部分を意識的に外すわけがありません。
これはたぶん、余りにも、長いピアノのエンディングと、それに続く、無音に近い、16KHZの単音のためにカッティング作業の際に、ダンパーペダルを踏んだピアノの音が最後だと勘違いしたものと思われます。
もし、他の理由があるとすれば、16KHZの単音が、スピーカーを壊す可能性があるためにカットしたかもしれませんが、ならば、今復活していないはずです。

・あと10年すればまた・・・

The Beatlesは、10年に一度くらいの割合で、新しいものを出してきます。
会社としては、お金になりますからね。
まあ、メンバーも既に2人が逝ってしまいましたが、これで終わりとは思えません。
魔法のようにまた何かを出してくるかもしれません。
2010年8月1日(日)
1時51分

阿部紀史

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2010年7月19日 (月)

第68期将棋名人戦第4局

第68期将棋名人戦第4局
第68期将棋名人戦第4局
・写真は「長崎水辺の森公園」に咲いていた花。
もう、何年も前の撮影です。
お恥ずかしい話、花の名前は、殆んど知りません。
ですから、今回の写真は、ひまわりは、分かりますが、もう一つは、知らないのです。
でも、花の写真を撮るのは、大好きです。

・羽生名人に敵無し-第68期将棋名人戦第4局

第3局まで、連続で、「横歩取り(内2局目まで8五飛車)戦法」と同じ戦法で戦われた第68期将棋名人戦。
第4局も同じ戦法になると誰もが予想し、期待していたのですが、意外にも、この戦法を得意とする三浦八段の方から、戦法を変えてきました。
羽生名人の先手で▲7六歩△3四歩▲2六歩と進んだ次の第4手、後手、三浦八段が△8四歩と着けば、4局連続の「横歩取り」の可能性が大きくなります。
しかし三浦八段が、指した手は、△3二金、飛車先を突きません。
これに対して、羽生名人は、しばらく考慮した末に▲7八金と、三浦八段が次の手で、8四歩と飛車先を突けば、「横歩取り」に戻れるように、含みを残した一手を指しました。
これを見た三浦八段は、たぶん、3連敗している「横歩取り」は指さないつもりでいたのでしょうが、名人にここまで促されると、心が揺れたのか?大分長い時間考慮して指した手が、それでも「横歩取り」を避けて、角道を止める△4四歩と指しました。。
この間、当然、対局者同士の会話はありません。
しかし、劇画よろしく、一手一手の指し手と、その間合いの中に、明らかに声によらない会話が存在し、それは、音となって聞こえるかのようでした。
そう、「Sound of silence」そのものでした。
その一節に次のような歌詞があります。
「Peaple talking without speaking」(人々は、話すことなく語り)
「Peaple hearing without lisning」(人々は、耳にすることなく聞く)
真剣勝負の場では、常に行われていることなのです。

・常に決着を求める羽生名人

羽生名人の将棋に常に言えることは、曖昧な結論は、求めていないことがあります。
常に相手の玉を詰ましに行っているということです。優勢に指し回して、相手に投げさせる、なんて将棋は、羽生名人の将棋には、余り無いのです。
だから、彼は、安全な将棋を指しません。
今回の第4局でも、2日目に入って、いきなり羽生名人の方から攻めに出ています。
しかも、他から見ていて持久戦になりそうだ、と思われているときに、誰も考えていない手が、いきなり指されます。
今回の場合は、▲7五歩と一見、三浦八段の4二にいる角に、ただで取れる歩突きです。
しかも、自玉の玉頭脇です。
いくら、ただだからと言って、三浦八段、何の考慮もなく取るわけには行きません。「ただより怖いものはない。」と言います。
三浦八段、30分程の考慮の末、角で取りました。
これに、羽生名人は、7七の銀を▲7六へ上がり、7五の角取りに合わせます。
ここからは、お互いに一歩も譲らない、攻め合いが始まりました。
羽生は、角、銀交換など、一見、損と思われる交換にも応じ、7筋に「と金」を作ります。
そして、それに物言わせ、着実に三浦玉へ迫っていきます。
三浦八段の「銀冠」が、上からの攻めに強いと見た、羽生名人の、柔軟な思考を示す良い例です。

・羽生名人に敵無し-第68期将棋名人戦第4局

結局、1三に位置する三浦玉を、8三馬と、受け無しの詰めろで縛った羽生名人、今度は、三浦八段の捨て身の攻撃を受けなければなりません。
三浦八段の「銀冠」が、攻めるには、固すぎたために、三浦玉とは反対側の、自玉の矢倉囲いを崩し、戦いを始めたわけですから、羽生玉が、非常に危険な状態であるのは、当たり前です。
受け無しになった、三浦八段は、薄い囲いの羽生玉を攻め始めました。
一手でも受け間違えれば、いわゆる「頓死」を食らってしまいます。
持ち時間は、5分を切っているなか、記録担当の秒読みがなされるなかでの、緊張した時間の流れ。
その緊張は、両対局者の手の震えからも、読んで取れます。
しかし、羽生名人は、間違えません。
7筋〜9筋を逃げ回り、最後は、自陣へ一度戻り、さらに、「▲7六玉」と玉を上がったところで、三浦八段の投了となりました。
なんと、土付かずの4連勝で、自身7期目となる名人位を防衛しました。

いかにも、見事ですが、この結果は、三浦八段が弱いのではなく、羽生名人が強すぎるのです。
今年度の勝率が、八割を越えていたと思います。

先に私は「羽生名人は、相手玉を詰ましに行くので、優勢勝ちが、少ない」という意味のことを書きましたが、実は、最近その極端な1局がありました。
「竜王戦挑戦者決定トーナメント」の、対、藤井 猛九段戦での話です。
藤井九段が、まだはた目には、優劣すら分からないような局面(64手目)で、投了したのです。
私の目には、羽生陣営を果敢に攻める、藤井九段優勢にすら見えるのですが、感想戦では、羽生名人の方が、優勢ということでした。
それにしても、余りにも早すぎる、藤井九段の投了ですが、藤井九段の話を総合すれば、次のようなことらしいのです。
「8筋の飛角交換で、行けると思って攻めに出たものの、羽生陣営での▲6一角(羽生名人の竜に当たっている)で、羽生名人に、△9二へ竜を引かれて、自分の攻め筋を、全部切られてしまった。
3年前にやはり同じように攻め筋を切られてしまい、ダメだった。自分が成長していない。」
ハッキリ言って、「こんな将棋指して、羽生名人に勝つわけがないし、勝っても意味がない。」という諦めというか、自分が許せなくて指す気がなくなった、というところだと思います。
つまり、藤井九段は、羽生名人の強さを知っているので、ちゃんと納得の行く勝ち方をしたいのでしょう。
・羽生名人は、変わった

20年以上、将棋会に、正に王者として君臨してきた者の必然からか、最近の羽生名人には、ある種の余裕を感じます。
気が緩んでいるとか、手を抜いているとか、そういう類いのものではなく、一つの極みに達したものの持つ余裕です。
羽生名人の場合は、この種の天才にありがちな変人ではありません。
ファンサービスにも気軽に参加しますし、決して威張りません。
みんなと楽しんで、将棋をしています。

そんな羽生名人に最近些細なことですが、変化を感じます。
まず言えるのは、対局中に席を外すことが多くなったことです。
自分の手番の時にいないこともしばしばです。
40才という年齢を考えて、疲れないようにしているのか?真意は分かりません。

次に2日制のタイトル戦の場合、初日の消費時間が、圧倒的に多く、へたすると、相手と2時間間くらい差がついていることもあります。
しかし、2日目の終局辺りでは、同じくらいになっているか、または、上回っていることさえあります。
初日に終局までイメージしているとしか、考えられません。

そして、もう一つ気付くのが、玉のか濃いが、非情に柔軟になっていて、「矢倉」、「蓑囲」、「銀冠」、「穴熊」と一応囲いますが、相手次第では、自玉の囲いを崩して、攻めに出ることです。
そして、その際の玉は、非情に薄く回りを広くしてあることです。
その事で、相手からすれば、攻めやすそうで、捕まらない玉になってしまっています。

この三点の変化は、上記名人戦でも見られたことで、特に第3局ね「横歩取り」では、三浦八段の苦心の△2三歩打つは、確かに羽生陣営の2筋を破り、成功しましたが、「中原囲い」に組んでいた羽生玉は、右と上部に余りにも広く、しかも、三浦八段が、2三歩打つを実現したときには、2筋以外の位を取られ、どうしようもない状態でした。

・次は竜王戦?

王将位を久保棋王に奪取され、深浦王位への挑戦権を、挑戦者決定戦で、若手の広瀬六段に負けて取れず、名人戦以外では、タイトル戦の勝ちがない羽生名人ですが、次は名人と同格扱いの、竜王戦があります。
渡部竜王が6連覇中ですが、最高の将棋を見たいので、是非とも羽生名人に挑戦者になってもらいたいものです。

2010年7月19日(月)
19時3分

※政治の話は、暫くしません。
管政権が余りにも下らないので、書く気になれません。
そこで、次回から去年発売されて話題となった、「The Beatles Box」について書きたいと思います。
「当時のアナログ盤を甦らせた・・・・」と言われていますが、果たしてどうでしょうか?
同時発売のモノラル盤も比較して書きたいと思います。

阿部紀史

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2010年6月27日 (日)

音痴のコンダクター、菅 直人

音痴のコンダクター、菅 直人
・写真は「なめらかプリン」
長崎の有名な洋菓子店「梅月堂」の商品です。
価格:?失礼・・・忘れてしまいました。いずれにしろ、高価なものではありません。
この「梅月堂」には、もう一つ、「カスタード・プリン」という商品が有りますが、性格は、相反するものがあります。
後述の「カスタード・プリン」は、伝統的なプリンで、生地が少し固めの、しっかりしたタイプのプリンであるのに対して、前述の「なめらかプリン」は、その名の通り、今風の、生地がなめらかな、口当たりの良いプリンです。
私はプリン好きなので、どちらも、個性があって好きです。

私見ですが、プリンが、いわゆる伝統的な、「カスタード・プリン」から、最近の滑らかなプリンへと変遷を遂げたのには、私が幼い頃に「これが、プリン」と信じていた、オーブンで焼かない、冷蔵庫で冷やして作る、インスタントの「ハウス・プリン・ミックス」や、プラスチックのケースから、お皿に出すだけの「グリコ・プッチンプリン」の影響が大きいのではないかと考えています。
事実、私が「プリンは、オーブンで焼くもの」であるのを知ったのは、かなり、大きくなってからで、そのシットリとした舌触りに、それまで抱いていたプリンのイメージと、全く違うプリンの登場に驚きました。当時、ケーキ屋さんのお菓子は贅沢品だったのです。

・絶対音感も相対音感も持たない音痴の菅首相

前回、不協和音が鳴り響く民主党のコンダクターについて述べましたが、菅首相は、音痴であり、民主党という三流オーケストラを指揮するだけの才覚は、無いようです。
前回、述べたように不協和音は、効果的に使えば、楽曲を引き締め、心地よいものにしますが、不協和音が、不協和音に聞こえないような音痴のコンダクターでは、単なる雑音にすぎません。
この、一週間の菅首相の発言を聞いていると、自らが、不協和音を出しっぱなしです。


・菅首相の不協和音

まず驚いて、我が耳を疑った、「消費税を自民党案を参考にして、10%を考える。」というもの。
マニュフェストに違反し、党内議論も経ずに、連立合意にも反した、彼の言うところの、「皆が政策論議に参加出来る政権」とは、およそほど遠い発言です。
一部に首相よりも力が強い勢力が存在し、首相を操っているのではないか?と疑いたくなるほどの常識外れな、発言です。
民主主義的な手続きを、一切、無視しています。

それより、少し前、首相に指名された直後、未だ、組閣も出来ていない時に、鳩山首相の辞任の原因となった、いわゆる、「普天間基地移設問題」で、何の議論も経ずに、勝手に米と約束を交わしてしまった、驚くべき経緯を踏まえて考えると、菅首相が、民主党代表選挙で、選挙公約したことは、全て、口から出任せ、嘘だったことになります。

・歴史を逆流させる気は、毛頭無いが

歴史を逆流させ、自民党政権に戻すことは、あってはならないことですが、今回の消費税発言では、当の民主党代表であり、内閣総理大臣である、菅首相自ら、「自民党案を参考にして・・・」とゾンビを復活させるような、非常識な、発言をしています。
我が意を得たりは、消費税についてマニュフェストに掲げている、自民党であって、マニュフェストには、消費税について具体的に掲げていない民主党は、単なる嘘つきです。
歴史を逆流させようとしているのは、民主党自身なのです。

・お手並み拝見!財政再建と経済成長は、両立できるか?

現在カナダで行われているSUMITで、菅首相は、
「財政再建と経済成長は、両立できる。」
と主要国の首脳を前にして、大見得を切っています。
そればかりか、
「他の国も、日本を見習うように・・・」
とまで言い切っています。
果たして、一見、相反するように思われる、この二つのことを、成し遂げるのは、可能か?否か?
お手並み拝見!致しましょう。

※私の考えでは、可です。しかも、アプローチの方法は、幾つかあります。
しかし、そのことを、ここで、今、論ずると参院選の最中に、選挙絡みと思われるのも本意ではありませんので、参院選が終わるまでは、暫く政治の話は、避けることにします。
今日の内容は、既に下書きしていた分で、その内容から、時期を逸して無駄にならないように、敢えて掲載しました。
選挙中にふさわしくないのは、自覚しています。

そこで、来週は、念願の「将棋名人戦第4局」について書くつもりです。
第3局まで、自らが、得意とする、「横歩取り8五飛車戦法」で、羽生名人に3連敗をきした三浦八段。
後手番で迎えた第4局では、「横歩取り」を誘ってくる羽生名人に対して、「4四歩」と角道を止めて、力戦系に持ち込んだ、三浦八段の作戦は、正解だったのか?
来週書きたいと思います。
2010年6月27日(日)
19時6分

阿部紀史

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2010年6月19日 (土)

ラダー無き!有視界飛行の民主党

ラダー無き!有視界飛行の民主党
・写真は、「ぽんぺランチ」
長嶋大学病院新館14階ラウンジ「ぽんぺ」のメニューです。
価格:980円
写真は、メイン・ディッシュのみです。
他にオニオン・スープとごはん、それにコーヒーが、付いています。

・押さえ無き、ワガママ正義の見方軍団。民主党!

小沢氏を、外した民主党は、予想通り操縦不能に陥りました。
「我道こそ、民主主義の王道なり!」
とばかり自惚れている、自己中集団、民主党は、仲間割れと、協力者の排除に奔走をし始めました。
数合わせの為には、口からデマカセ!
邪魔になれば、サヨウナラ!
社民党に続いて、国民新党を平気で裏切り、主役の国民は何処へやら、ひたすら、自己の利益追求、独裁、恐怖政治路線をひた走る民主党。
まるで、旧ソビエト共産党並みです。
小沢氏が、独裁者だったのではなく、彼は経験不足の未熟な集団、民主党が、自己中、ワガママ集団にならぬように、ブレーキを踏んでいただけです。
その証拠に、小沢氏の行為が、この国や、国民にとって、独裁的で、困ったことがありますか?

・参議院選挙で、勝てば、全ての与党合意は、反故にしかねない、民主党!

まず、民主党は、普天間基地移設問題で、自ら掲げた選挙公約(マニュフェスト)を反故にして、国民、その中でもとりわけこの問題に期待していた、沖縄県民を裏切り、その上で、問題をすり替え、社民党に責任を押し付け、社民党を政権離脱に追い込みました。
そして、その事をもって、政権支持率低下の原因として、鳩山首相を引責辞任へと追い込みました。
しかし、鳩山政権が、総辞職し、菅首相を担いで支持率を上げると、上記問題には、一切、目を閉じて、恥ずかしげもなく、小沢氏を、排除することに、専念しました。
見事な問題のすり替えです。

・世論に泣きつき、マスコミを利用する、世論操作の名人、枝野幹事長

新民主党幹事長の枝野氏の得意技があります。
それは、党内事情を、外部へ訴え、世論の同情を買い、マスコミに美味しい餌をばらまくことです。
何かあれば、すぐに街頭演説。
さすが、学生の時、弁論部だったのは、伊達ではなかったようで、説得力があります。
内容は、彼自信が所属する、政党のことですから、信頼性は抜群です。
そうして彼は、如何に自分達が、小沢一郎のせいで、のけ者にされているかを、訴え続けました。
来る日も来る日も、自分が入閣するまで続けました。そう!入閣するその日までです。
しかし、入閣したその日から、トーンダウン。
「閣内にいるので、首相に従います。」
元々、自分が所属する組織の批判を外部へ向けて発言する以上は、辞める覚悟でやるべきです。
そうでなければ、卑怯というものです。
しかし、今の民主党内では、そのような人間は、彼だけではありません。

・皆が総理の民主党議員

先の普天間基地移設問題で、何とバラバラな意見が閣外はもとより、閣内からまで飛び出したことか!
「日本から鳩山首相の特使が、3人やって来たが、3人とも異なる意見を持ってきた。」(米政府筋)
このこと事態は、鳩山元首相の責任です。
何故なら、彼が統一した、政府案を示さないまま、個々人が勝手に、首相発言を無視して発現するのを許してしまったからです。
残念ながら、この事が、民主党の本質をさらけ出す結果となってしまいました。
未熟で、我が儘な、不統一な集合体。
とても未だ、単独で政権を担うだけの能力は、ありません。
そのことを、小沢幹事長は、知っていました。
だからあえて、選挙協力を実現し、社民党、国民新党と連立を組み、その事でバランスを維持して来たのです。
しかし、バランスは、崩れ去りました。
社民党に続き国民新党が、政権を離脱するのは、そう遠くありません。
そうなれば、民主党は、バラパラ!
今、社民党というラダーを失い、次は、国民新党というラダーを失います。

そうなれば、次に待ち受けているのは、同じ党内での、不協和音。
不協和音も意識的に使われれば、楽曲を引き締め、主和音を引き立てますが、音痴が主和音を奏でられずに、単に音を外しただけの不協和音は、聞き苦しいだけで、雑音にすぎません。
要は、コンダクター次第なのですが、菅コンダクターは、果たして音を外している、音痴の楽団員に向かって、指揮棒を、叩けるかどうか?
見守るなんて、ノンビリしたことを言っている場合ではありません。
大体、菅自信が絶対音感の持ち主かどうか、疑問です。

阿部紀史

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